最新スマホを格安で手に入れるには「MNP」がおすすめ、というお話をこのブログでもずいぶんしてきました。でもMNPでおトクに持てるのは2年間。そのあとはいったいどうすればいいんでしょうか?また、大手キャリアが「分離プラン」に移行した今、MNP自体がおトクなのかも気になります。今回はそんなお悩みにお応えする方法のひとつとして「3年ループ作戦」をご紹介します(分離プラン対応型)。

課題:MNPで安く使えるのは2年間。そのあとは?
平成の時代、旧プランでは端末を一括購入してMNPで他社から乗り換えると、最新のスマホを格安で使うことができました。
これは大手各携帯キャリアが、互いにシェア争いを続けているため、MNPで他社から乗り換えてくれたお客さんには、同じキャリアで機種変更するよりも有利な条件で契約できていたからなのですが、その恩恵にあずかれたのは最初の2年間だけ。
さあ、令和になって2年の契約が終わったあと、いったいどうしましょうか?
料金プランが「分離プラン」になっている
まず大前提として考えておきたいのが、2年前に契約した時と今では料金プランそのものが変わってしまっているということ。
携帯大手各社が導入した「分離プラン」。テレビや新聞などのメディアでも大きく取り上げられていますが、従来の「月々サポート」「毎月割」「月月割」という端末購入補助がなくなっています。
そのかわり通信料金自体はかなり安くなっているのは事実。
報道や口コミでは「かえって高くなった」「改悪だ」と騒がれていますが、通信費だけをみれば確実に安くなっています。
スマホの維持費は「通信費+端末代金」ですのでトータルで見てどうか、という話になるのは当然ですが、
「分離プラン」なのですから、通信費と端末代は別々に考えたほうがいいです。
分離プランを攻略するには、まず通信費が妥当かどうかをよく考え、そのうえで「端末代金をどこまで下げられるか」を考えるべきです。
最新の大手プランは「家族もネットも」「長期分割」
分離プラン導入後、各キャリア(特にau、ソフトバンク)が強調しているのが「家族もネットも一緒でおトク」という方針。
家族3〜4人加入、家のネット回線も一緒に契約することで割引が適用になって従来プランより通信費が安くなってる、という図式です。
そして端末については、なにも割引施策がなければ基本定価販売。48回(36回)の長期分割で毎月の負担額を抑えようとしています。
その結果、他社へ「乗り換えづらく」なってしまっているのが現在。
総務省の方針は「誰もがいつでも好きな通信キャリアを選べる」ことだったと思うのですが、真逆の方向に行ってしまってますね。
でもそんなこと言っていてもはじまらないので、今考えられる最善の方法を模索していきましょう。
2年契約満了時の行動パターンは3つ
では実際に大手キャリアで2年縛りの契約があけた後は、どうしたらいいんでしょうか。
パターンとしては以下の3つがあると思います。
- そのままのキャリアで機種変更する
- 他の大手キャリアにMNPで乗り換える
- 格安SIMに乗り換える
それぞれにメリットデメリットがありそうですね。
ひとつひとつみてきましょう。
1. そのままのキャリアで機種変更する
2年縛りのあと、そのままのキャリアで機種変更する場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
新しいモデルに機種変更できる 手続きがカンタン(?) | 分離プランの内容を検討する必要がある 端末代金が定価なので4年(3年)縛りの分割購入になる |
そのままのキャリアで機種変更するメリットは「面倒くさくない」ということに尽きますね。
ただ今までと違って今回の機種変更は「分離プラン」への契約変更も伴いますから、「手続き簡単」とは言いがたいかもしれません。
今の維持費と分離プラン後の維持費をよく比較検討してから判断しましょう。
また、端末購入割引が効きませんので、端末は「4年」とか「3年」の分割購入になります。

面倒でも一回料金シミュレーションするのをおすすめします
2.他のキャリアにMNPで乗り換える
次に、2年ごとに他の大手キャリアに乗り換える方法です。かつてはとんじるもこの方法をとっていました。
メリット | デメリット |
---|---|
新しいモデルが安く手に入る(?) 月々の維持費を安く抑えることができる(?) | いい条件を探すのに手間がかかる 手続きが面倒 |
次に他のキャリアにMNPで乗り換える場合のメリットは、なんといっても最新端末が手に入り、かつ毎月の維持費も下げられるということでした。
ただ分離プランになって端末価格が上昇していますから、今までのように最新モデルが安く手に入るのかが気になりますね。
また、タイミングよくいい条件を見つけるために情報収集が欠かせないなど、なかなかハードルが高いのもMNPあるある。
さらに、スマホと一緒に家のインターネットも同じキャリアで契約しているケースは考えものです。家のインターネット契約も2年縛りの契約になっていますが、スマホのようにカンタンに乗り換えられるようなものではないので注意が必要ですね。



2年ごとのMNPはハードル高めですぅ
3.格安SIMに乗り換える
そして3つめは格安SIMへの乗り換え。料金抑えるには最有力候補ですが、デメリットってあるんでしょうか?
メリット | デメリット |
---|---|
格安で使い続けられる 手続きが比較的カンタン | 通信速度に不安がある 最新機種に機種変更できない |
たしかに一番現実的なのはこの格安SIMへの乗り換え、ということになるでしょうか。
ただしこれにもデメリットがあって、格安SIMのサービスは最新機種を取り扱っていないということは理解しておく必要があります。
iPhoneやXPERIA、Garaxyといったメジャーな最新端末は大手キャリアからしか購入することができません。
基本的には今の端末をそのまま使い続け、SIMだけ差し替えることになるかと思います。
それからどうしても通信速度という点で大手キャリアにはずいぶん劣ります。
速度という面で考えたらここでの選択肢は「ワイモバイル」か「UQモバイル」の2択ですかね。
3つの方法をまとめるとこんな感じです。
- キャリアそのまま機種変更は新プランの内容確認必要
- 2年ごとのMNPはおトクだけどハードル高め
- 格安SIMへの乗り換えでは最新端末と回線速度が手に入らない



なんかどれもイマイチじゃない?
提案:3年ごとに機種変更する「3年ループ作戦」
そこでみなさんに提案したいのが「3年ループ作戦」です。
「3年ループ作戦」とは、大手キャリアと格安SIMそれぞれのメリットを活かした「最新のスマホを機種変更しながら安く使い続けられる」スマホ格安維持の攻略法であります。
といってもやり方はチョ→カンタン。
- 大手キャリアにMNPで乗り換えて2年間使う(端末ゲット)
- 格安SIMにMNPで乗り換えて1年間使う(端末そのまま)
- また大手キャリアにMNPで乗り換えて2年間使う(端末ゲット)
- また格安SIMにMNPで乗り換えて1年間使う(端末そのまま)
要は1と2の手順を1セットとして、3年ごとに機種を新しくしていく、というものです。
あれ?さっきの「課題」のところで言ってた2番と3番の手順を組み合わせただけ?何の意味があるの?とお思いですよね?
この手法、ちょっとだけコツがあります。それは手順2(4)の格安SIMに乗り換える際、「別キャリア系列の格安SIM」に乗り換えること です。
このちょっとしたコツで、ずっとおトクに、しかも3年ごとに最新スマホを持ち続けることができるんです!



その理由、これからくわしく説明しますね
このステップは端末を安く手に入れることが目的なので、今お使いの端末をそのまま使うという方は「STEP2」に進んでいただいて結構です。
まずはこれからお世話になる大手キャリアを1社決めましょう。当サイトはキャッシュバックが大きいソフトバンクへの乗り換えをオススメです。
決めたらまずはMNPで乗り換えてきます。が、ここでちょっと確認があります。
平成版の「3年ループ」ならMNPのメリットは絶大だったわけですが、令和版の「分離プラン」ではどうなのでしょうか?
端末価格が高騰してしまい、MNPのメリットがなくなってしまっていないでしょうか?



そうね、そのあたり気になる
以前でしたら「一括●円」で端末を「もらう」ことも可能だったわけですが、今はそうはいきません。
現在はMNPによる端末値引きは20,000円までと制限されてしまったため、以前に比べてMNPの旨味は減ってしまいました。
しかし、MNP以外に端末値引きを得られる手段はないため、使える手段は有効に使うことをおすすめします。
「スマホ買うならMNPがおトク」なのは相変わらずなのです。
MNPならソフトバンクへの乗り換えがおトク
MNPによる端末値引きは20,000円に制限されてしまっていますが、ソフトバンクへの乗り換えであればYahoo!クーポンとの併用で30,000円までのキャッシュバックが可能です。
この30,000円キャッシュバックを利用することで、50,000円のミドルスペックのスマホであれば、実質20,000円程度で手に入れることが可能です。
20,000円であれば2年間の分割でも月1,000円程度の負担で支払い可能。2年後には無理なく端末代を完済できますね。
このブログではソフトバンクへの乗り換えがおとくな「おとくケータイ.net」と「ケータイ乗り換え.com」の最新キャンペーン情報を随時更新しています。
最新の値引き条件で、全国どこでも24時間、自宅からお申し込みできます。
スマホ乗り換え/おとくケータイのキャンペーン比較!&9つのオススメ理由!
これで2年間、端末代を支払いながら無理なくお使いください。
端末代金を一括で支払った場合は、必ずしも2年間契約維持する必要はありませんが、最低でも1年間は解約を控えることをおすすめします。このあとの STEP2/3のことを考えると、短期解約は大きなリスクになりかねません。
2年間大手キャリアにお世話になったら、一度ここでさよならして格安SIMに乗り換えます。そしてこの時、ポイントが3つあります。ここが最重要。
- キャリア解約前にSIMロック解除をしておく
- 今のキャリア系列「以外」の格安SIMに乗り換える
- 家のインターネットは解約しないでOK
解約前にSIMロック解除をすることで、他社系列の格安SIMに乗り換えが可能になります。
元キャリアがau、ソフトバンクならドコモの回線を使っている格安SIMが間違いないですが、回線品質に不安があるならソフトバンクからUQ、auからワイモバイル、という選択肢もありますね。
ここでは最低半年、当サイト的には1年間は格安SIMを維持していただきたいところです。このあとの手順、あまり間隔が短いと契約を断られるケースもありますので。
格安SIMには1年縛りの契約が多いので、それをしっかりクリアして、違約金なしで次の手順に進んでいただければと思います。
さあ、手順2で、わざわざ格安SIMにいちど乗り換えた効果がここで出てきます。
格安SIMを元キャリアと別系列のものにしたおかげで、再度元のキャリアに「MNPで」契約できるのです!



そんな「出戻り」みたいなこと、できるんですか?
はい。できるんです。ただ、短期契約と解約を繰り返すのはNG。大手キャリア、格安SIMともに契約した期間は途中解約せずに使い切って欲しいです。それが「契約」の基本ですからね。
そうすることで、3年に一度は最新機種に機種変更しながら、端末代負担を抑えて使い続けることが可能になります。
これが、令和版「3年ループ作戦」の全貌です。
まとめ
3年ごとに最新機種をおトクに乗り換える「3年ループ作戦」について解説しました。
- 大手キャリアにMNPで乗り換えて2年間使う(端末ゲット)
- 格安SIMにMNPで乗り換えて1年間使う(端末そのまま)
- また大手キャリアにMNPで乗り換えて2年間使う(端末ゲット)
- また格安SIMにMNPで乗り換えて1年間使う(端末そのまま)
この「3年ループ」は、もともと平成時代に有効だった手段で、令和になって「分離プラン」が導入された今、当時に比べるとだいぶ迫力に欠けるものとなってしまった感は否めません。
しかしiPhoneやXperia、Galaxyといった最新機種を安く手に入れる上で、大手キャリアにMNPするメリットはあいかわらず健在です。
今後は5G端末も続々登場。5Gインフラも整備されてくれば、大手キャリアの魅力も再認識されてくることでしょう。
- 最新端末や最高のサービス品質を望むなら大手キャリア
- スマホの維持費をとにかく下げたいなら格安SIM
分離プランの導入で、違約金を意識せずに乗り換えやすくなったのは事実。
各キャリアの特長をよく理解して、スマホライフをかしこく楽しんでください。

